やまと(奈良)の散策は今までにもたくさん記録してきましたがわたくし、近江(滋賀)の国も大変好きなところです。今、大河ドラマで近江の三姉妹の物語が放映されていて話題にもなっています。
GWの後半、近江八幡に小旅行に行ってきましたので少し記録をしておきたいと思いました。
近江の国は日本最大の湖、琵琶湖を有しておりその東側は広大な平野が続きます。ちょっと大陸的な雰囲気を感じます。
古代から米所として栄え、大中の湖南遺跡や瓢箪山古墳などが見つかり、日本最大の銅鐸も発見されています。
また戦国時代から天下人になった織田信長が安土城を築城し、志半ばで本能寺の変があったところでもあります。そして豊臣秀次のもと近江八幡市は商業を活性化し八幡城の城下町として繁栄しました。
その後、天下分け目の合戦、関ヶ原の戦いを経て大きな歴史的な変遷を迎えます。
近代では1900年頃、建築家ウイリアム・メレル・ヴォーリスがこの地に帰化し、日本全国に数多くの西洋建築物を残しています。そしてその後も様々な事業を展開していき、メンソレータムで有名な近江兄弟社を設立したり(今もメンタームとして販売されています)、結核療養所(現ヴォーリス記念病院)を開設しました。
近江の国は古代から現在に至るまで様々な文化が展開し、そして東西のkey stoneとされてきた場所でもあります。
こまかい薀蓄はこのくらいにして少し写真を掲載。
のんびりと美しい町並みを歩くのは気持ちがいい。
琵琶湖に近く、水郷の城下町としても有名で近江商人が活躍していました。
また八幡瓦で有名な瓦屋根の美しい町並みが今も残り、「かわら」の生産地としても有名です。
かわらミュージアムにある、「かわら」のモニュメント、かわらの箱庭のよう。美しいですね。
夜は一番楽しみにしていた、近江牛のステーキを堪能。シェフが目の前でステーキを焼いてくれるというそれはそれはとても贅沢なお食事をいたしました。ニンニクをカリカリに油で焼いてもらった、おかわり自由がまたおいしくておいしくて、ビールのあてに抜群で、欲張って食べ過ぎ呑みすぎ、胃が大変なことになりました。食いしんぼの悪い習慣でいつまでたっても学習しないところがあります。
翌日は安土城考古博物館を見学。この博物館は古代の遺跡や稲作について解説され、銅鐸や竪穴式古墳の石室など極めて興味深い展示物が紹介されています。
また謎の多い安土城についての発掘状況や信長について詳細に紹介されています。信長が何故この地に城を築いたか・・・京都に近く睨みを効かせる、強大な力を有する比叡山に近い、そして北陸で頻発した一向一揆への対策など極めて地の利があったようです。
展示物は写真に撮影できませんので残念ですが周囲の環境はとてものどかで日本の原風景を見るような気分になります。
一面スイレンがあり花の季節素晴らしいだろうなと思ってしまいます。
安土城考古学博物館の周辺の風景です。中世ヨーロッパの教会建築を見るような外観でこれもヴォーリスの思想を受け継いでいるのかなっと思ってしまいます。
一面に広がる菜の花畑の広大さは北海道で見たラベンダー畑を思い出してしまいました。春の明るい日射しに黄色が目に痛いくらいです。
近江の国はわたくしの住んでいる北摂からの交通は大変便利で名神高速道路を使うと1時間くらいで到着します。奈良と同様常に新しい発見があったりでまたのんびりと訪ねてみたい場所です。御上神社という三上山(一般に近江富士と言われています)を御神体とする神社で一度訪ねてみたい場所でもあります。大好きな奈良の大神神社と同じプリミティブな信仰形態のようです。
またのんびりとした時間をもちたい今日この頃です。
-ps-
ブログの記載がやりにくくなりました。急に文字が消えたり・・・。久しぶりに掲載したのでまたMSNの時のように何か記載方法が変わってしまったのかな?
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